
イベントの成功は、ご参加いただいた皆様一人ひとりのおかげです。
そして、その感謝の気持ちを伝え、次へと繋げるために欠かせないのが「イベント参加者へのお礼メール」です。
しかし、イベント終了後の慌ただしい中で、「お客様に感謝の気持ちを伝える例文はどんなものが適切だろうか」「メールで感謝を伝える際の正しい敬語が分からない」といった悩みを抱える方は少なくありません。
特に、厳格な式典参加のお礼メールから、パーティー参加者へのお礼メールのようなカジュアルな場面まで、状況に応じたメッセージを作成するのは難しいものです。
また、主催者としてご参加いただいた皆様へ送るメールだけでなく、参加者としてイベント主催者へお礼メールを送るシーンや、そのお礼メールへの返信に困ることもあるでしょう。
この記事では、あらゆる状況に対応できるお礼のメッセージの例文を網羅し、あなたの悩みを解決します。
- 状況に応じたお礼メールの書き方
- ビジネスからカジュアルまで使える豊富な例文
- お礼メール作成時に必須のビジネスマナー
- 主催者への連絡や感謝メールへの返信方法
例文で学ぶイベント参加者へのお礼メール

- お客様に感謝の気持ちを伝える例文は?
- ご参加いただいた皆様へのメール文例
- 式典参加のフォーマルなお礼メール
- 参加を感謝するお礼メッセージの例文
- パーティー参加者へのカジュアルなお礼メール
お客様に感謝の気持ちを伝える例文は?

ビジネスイベントにおいて、ご参加いただいたお客様へ感謝を伝えるお礼メールは、今後の良好な関係を築く上で非常に重要です。
単なるお礼に留まらず、お客様との接点を強化し、次のビジネスチャンスへと繋げる意識を持って作成しましょう。
基本構成は、「件名」「宛名」「挨拶と感謝」「具体的な内容」「結びの言葉」の5つです。
特に、イベントでの会話内容や、お客様が興味を示していた点に具体的に触れることで、「自分だけに送ってくれた」という特別感を演出し、心に響くメッセージとなります。
ビジネス向けお礼メール例文
件名:【株式会社オーシーエス東都】〇〇セミナーご参加の御礼
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社オーシーエス東都の佐藤です。
先日は、弊社主催の〇〇セミナーにご多忙のなかご参加いただき、誠にありがとうございました。
〇〇様からは「△△のサービスについて」ご質問いただき、貴社の課題意識の高さを改めて感じております。セミナー内容が、〇〇様の業務の一助となれば幸いです。
当日の資料を添付いたしましたので、ご査収くださいませ。
また、ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。
今後とも、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
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株式会社オーシーエス東都
イベント事業部 佐藤 雄太
住所: 〒124-0025 東京都葛飾区堀切5-42-1
TEL: 03-3690-4392
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例文のように、セミナーでの具体的なやり取りに一言触れるだけで、一斉送信のメールとは全く違う印象を与えられます。
私たちオーシーエス東都も、お客様一人ひとりとの出会いを大切に、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
ご参加いただいた皆様へのメール文例

展示会や大規模なセミナーなど、多くの参加者へ一斉にお礼メールを送る場面も少なくありません。その際は、効率性と丁寧さのバランスが重要になります。
一斉送信であっても、定型文をそのまま送るのではなく、イベントの熱気や盛り上がりを伝える表現を加えることで、参加者の記憶を呼び起こし、ポジティブな印象を深めることができます。
また、次回のイベント案内やアンケートへの協力を依頼することで、継続的な関係構築を図りましょう。
一斉送信時の注意点
多数の宛先へメールを送信する際は、個人情報保護の観点から、必ず「BCC(ブラインド・カーボン・コピー)」を利用してください。
ToやCCに参加者のメールアドレスを入れてしまうと、他の参加者にアドレスが公開されてしまい、重大な情報漏洩に繋がります。送信前には、宛先の設定を複数人でダブルチェックする体制を整えることが賢明です。
一斉送信用メール文例
件名:【御礼】〇月〇日開催「〇〇(イベント名)」にご参加いただきありがとうございました
ご参加者の皆様
この度は、弊社主催の「〇〇(イベント名)」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
皆様の熱心なご参加のおかげをもちまして、当日は大変な盛況となり、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
当イベントが、皆様にとって有意義な情報収集の場となりましたら幸いです。
よろしければ、今後の運営の参考にさせていただきたく、簡単なアンケートにご協力いただけますと幸いです。
▼アンケートはこちら
https://example.com/survey
今後も皆様のお役に立てるイベントを企画してまいりますので、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
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株式会社オーシーエス東都
イベント事業部
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式典参加のフォーマルなお礼メール

会社の創立記念式典や祝賀会など、格式が重んじられるイベントへご参加いただいた方へのお礼メールは、特に丁寧な言葉遣いと礼儀作法が求められます。
ビジネスメール以上に、時候の挨拶や相手の健康や繁栄を気遣う言葉などを盛り込み、敬意を表現することが大切です。
メールで済ませるのが適切か、相手によっては封書で送るべきかを見極める必要もあります。
基本的には、迅速な感謝を伝えるためにまずメールを送り、後日改めてお礼状を送ると、より丁寧な印象となります。
フォーマルなお礼メール文例
件名:創立50周年記念式典ご臨席の御礼
株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇 〇〇様
拝啓
〇〇の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日は弊社創立50周年記念式典にご多忙中にもかかわらずご臨席賜り、誠にありがとうございました。
また、過分なるご祝辞まで頂戴し、重ねて御礼申し上げます。
皆様からの温かい励ましを胸に、社員一同、新たな決意で社業の発展に邁進してまいる所存でございます。
今後とも、なお一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、メールをもちまして御礼申し上げます。
敬具
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株式会社オーシーエス東都
代表取締役社長 〇〇 〇〇
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参加を感謝するお礼メッセージの例文

お礼メールにおいて、感謝の気持ちを伝える表現は多岐にわたります。いつも「ありがとうございました」だけでは、単調な印象を与えてしまうかもしれません。
状況や相手との関係性に応じて、感謝の言葉を使い分けることで、より深く気持ちを伝えることができます。
感謝を伝える表現のバリエーション
汎用的な表現
基本的な感謝を伝える際に用います。「誠にありがとうございました」「心より感謝申し上げます」「厚く御礼申し上げます」など、副詞を付けることで丁寧さが増します。
相手の行動に対して感謝する表現
相手が時間や労力を割いてくれたことに対して感謝を示します。「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」「ご足労いただき、恐縮に存じます」といった表現が適切です。
得られた成果に対して感謝する表現
イベントを通じて有益な情報を得られたり、良い時間を過ごせたりしたことへの感謝を伝えます。「大変有意義な時間を過ごすことができました」「多くの学びを得られましたこと、感謝申し上げます」などの言葉が効果的です。
これらの表現を組み合わせることで、より具体的で心のこもったお礼メッセージを作成できます。
例えば、「先日はご多忙のなか貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。〇〇様のお話は大変興味深く、多くの学びを得られましたこと、重ねて御礼申し上げます。」のように、文脈に合わせて活用してみてください。
パーティー参加者へのカジュアルなお礼メール

社内懇親会やお客様との交流パーティーなど、親睦を深めることを目的としたイベントでは、あまり堅苦しい文章だと、かえって壁を作ってしまいます。そういった場合は、少し親しみやすいカジュアルなトーンで感謝を伝えるのが効果的です。
ただし、カジュアルといっても、あくまでビジネスの延長線上にあることを忘れてはいけません。
礼儀を欠いた表現や、砕けすぎた言葉遣いは避けましょう。
相手との関係性を考慮しつつ、イベントの楽しい雰囲気が伝わるような明るいメッセージを心がけることが大切です。
カジュアルなお礼メール例文
件名:〇〇交流会、ありがとうございました!
皆様
先日の〇〇交流会にご参加いただき、本当にありがとうございました!
普段なかなかお話しできない方々とも交流でき、とても楽しく有意義な時間となりました。
特に、〇〇さんのプロジェクトのお話には、多くの人が刺激を受けたのではないでしょうか。ぜひ、今度詳しく聞かせてください!
当日の写真を共有フォルダにアップしましたので、ぜひご覧くださいね。
(URL: https://example.com/photos)
またこのような機会を設けたいと思いますので、その際はぜひご参加ください!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社オーシーエス東都
イベント企画チーム
親しみやすさを演出するための絵文字(😊、🎉など)の使用は、相手や会社の文化によります。社内イベントや気心の知れた相手であれば効果的ですが、社外のお客様向けの場合は、控えるのが無難です。
イベント参加者へのお礼メール作成のポイント

- イベント主催者へのお礼メールと例文
- イベント主催者へのお礼メールへの返信は?
- イベント終了後のお礼メールはいつ送る?
- メールで感謝を伝える際の正しい敬語
- 最適なイベント参加者へのお礼メールを送ろう
イベント主催者へのお礼メールと例文

ここまでは主催者側から送るメールを解説してきましたが、逆に参加者として主催者へ感謝を伝えたい場面もあるでしょう。
主催者にとって、参加者からの温かいフィードバックは、次回のイベント開催への大きなモチベーションとなります。
主催者へお礼メールを送る際は、単なる感謝だけでなく、「何が良かったのか」「どんな点が印象に残ったのか」を具体的に伝えることが重要です。
具体的な感想は、主催者にとって非常に価値のある情報となります。
主催者向けお礼メール例文
件名:〇〇セミナー開催の御礼(株式会社〇〇 佐藤)
株式会社△△
〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の佐藤です。
この度は、「〇〇セミナー」を開催いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、大変有意義な時間を過ごすことができました。
特に、第二部の〇〇様の講演は、かねてより課題と感じていた△△について、新たな視点と具体的な解決策を得ることができ、大変参考になりました。
貴社の素晴らしい企画力と運営に、心より敬意を表します。
末筆ではございますが、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
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株式会社〇〇
佐藤 雄太
—
イベント主催者へのお礼メールへの返信は?

自分がイベントの主催者で、参加者から上記のような丁寧なお礼メールを受け取った場合、どのように返信すればよいでしょうか。基本的には、感謝の気持ちを伝えてくれたことに対して、改めて感謝を返すのがマナーです。
長文である必要はありません。「こちらこそ、ご参加いただきありがとうございました」という気持ちが伝われば十分です。相手に返信の手間をかけさせないよう、簡潔にまとめることを心がけましょう。
お礼メールへの返信例文
件名:Re: 〇〇セミナー開催の御礼(株式会社〇〇 佐藤)
株式会社〇〇
佐藤様
お世話になっております。
株式会社△△の〇〇です。
ご丁寧に連絡をいただき、誠にありがとうございます。
また、セミナーに関しまして温かいお言葉を頂戴し、大変嬉しく存じます。
佐藤様にとって有意義な時間となったのであれば、これに勝る喜びはございません。
いただいたお言葉を励みに、今後もより良いイベント作りに励んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
—
株式会社△△
〇〇
—
もし、相手のメールに「返信はご不要です」といった一文がある場合は、その言葉に甘えて返信しなくても失礼にはあたりません。
イベント終了後のお礼メールはいつ送る?

お礼メールの効果を最大化するためには、送るタイミングが非常に重要です。結論から言うと、イベント終了後、できるだけ早く、理想は24時間以内に送るのがベストです。
なぜなら、参加者のイベントに対する記憶や感動が、時間が経つにつれて薄れていってしまうためです。
記憶が新しいうちに感謝を伝えることで、イベントのポジティブな印象を強く定着させ、自社や自社製品への関心を維持することができます。
私たちオーシーエス東都がイベントを運営する際も、スピード感を最も重視しています。翌日には「昨日はありがとうございました」という連絡が届くことで、お客様に「しっかりした会社だな」という信頼感を持っていただけると考えています。
送信タイミング別メリット・デメリット
タイミング | メリット | デメリット |
---|---|---|
当日中 | 最も印象に残りやすく、迅速な対応を評価してもらえる | 準備が慌ただしくなり、内容が薄くなる可能性がある |
翌日(24時間以内) | 記憶が新しいうちに送れ、内容を練る時間も確保できる(ベスト) | 特にありませんが、午前中までに送れるとより丁寧です |
2〜3日後 | 落ち着いて内容を作成できる | イベントの印象が薄れ、メールの効果が半減する可能性がある |
1週間後 | 送らないよりは良い | 「今さら?」と思われ、かえって印象を悪くするリスクがある |
メールで感謝を伝える際の正しい敬語

心を込めて書いたお礼メールも、敬語の使い方が間違っていると、相手に不快感を与えかねません。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」を正しく使い分けることが、社会人としての信頼に繋がります。
特に、尊敬語と謙譲語の混同はよくある間違いです。尊敬語は相手の行為を高める言葉(例:いらっしゃる、ご覧になる)、謙譲語は自分の行為をへりくだることで相手を高める言葉(例:伺う、拝見する)です。主語が「相手」なのか「自分」なのかを意識することで、間違いを減らすことができます。
よくある敬語の間違い例
間違いやすい表現 | 正しい表現 | ポイント |
---|---|---|
資料はご覧になられましたか? | 資料はご覧になりましたか? | 「ご覧になる」自体が尊敬語なので「られる」は不要(二重敬語) |
〇〇様が申された通り | 〇〇様がおっしゃった通り | 「申す」は謙譲語。相手の行為には尊敬語「おっしゃる」を使う |
拝見させていただきました | 拝見しました | 「させていただく」は相手の許可が必要な場合。自分の意思での行為なら不要 |
参考になりました | 大変勉強になりました | 「参考」は目上の方に使うと失礼な印象を与える場合がある |
自信がない場合は、一人で判断せず、社内の上司や同僚に確認してもらうと良いでしょう。小さなことですが、こうした配慮が企業の品格を示します。
最適なイベント参加者へのお礼メールを送ろう

この記事では、イベント参加者へのお礼メールについて、様々な角度から解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- お礼メールはイベント後の関係構築に不可欠
- 送信タイミングはイベント終了後24時間以内が理想
- 件名は「御礼」と「イベント名」を入れ分かりやすく
- 宛名は正式名称で「株式会社」なども略さない
- 感謝の言葉だけでなく具体的なエピソードに触れる
- ビジネスシーンではフォーマルな敬語を徹底する
- お客様向けメールではパーソナライズを意識する
- 一斉送信の場合はBCCを使い情報漏洩を防ぐ
- カジュアルな場では親しみやすさも大切にする
- 主催者へ送る際は具体的な感想を伝える
- お礼メールへの返信は簡潔に感謝を返す
- 尊敬語と謙譲語の使い分けを正しく理解する
- 二重敬語や不適切な表現は避ける
- 送信前には必ず複数人で誤字脱字や宛先をチェック
- 心を込めて書くことが最も重要
これらのポイントを押さえ、感謝の気持ちがしっかりと伝わるお礼メールを作成することで、一度きりのイベント参加で終わらない、長期的で良好な関係を築くことができます。
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