【プロ解説】展示会の服装とスニーカーのマナー|スーツはOK?

【プロ解説】展示会の服装とスニーカーのマナー|スーツはOK? イベント
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【プロ解説】展示会の服装とスニーカーのマナー|スーツはOK?
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展示会へ参加する際の服装、特に足元について「スーツにスニーカーはマナー違反ですか?」と悩んでいませんか。

長時間にわたる見学や商談を考えると、展示会で歩きやすい靴を選びたいのは当然です。一方で、メンズ・女性問わず、来場者としてカジュアルすぎる服装は失礼にあたらないか、ジャケットなしやネクタイなしのスタイルは許されるのか、といった疑問も尽きません。

また、展示会はスーツが必須ですか?という根本的な問いや、仮にスーツにスニーカーを合わせる場合、デザインが合わなくていい?という具体的な悩みもあるでしょう。

この記事では、展示会の服装に関するあらゆる疑問を解消します。

この記事のポイント
  • 展示会における服装の基本マナー
  • スーツとスニーカーを合わせる際の具体的なポイント
  • 【ケース別】状況に応じた最適な服装の選び方
  • 疲れにくく快適に過ごすための靴選びのコツ

展示会の服装|スニーカーはOK?基本マナー

  • 展示会はスーツが必須ですか?
  • スーツにスニーカーはマナー違反ですか?
  • スーツにスニーカーは合わなくていい?
  • 展示会で歩きやすい靴は?
  • 来場者として見学するときの服装

展示会はスーツが必須ですか?

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結論から言うと、展示会でスーツの着用は必須ではありません。

もちろん、金融関係やコンサルティング業など、堅実さや信頼性が特に重視されるBtoBの展示会では、今でもスーツスタイルが一般的です。

スーツはあらゆるビジネスシーンに対応できるフォーマルな装いであり、相手に誠実な印象を与える上で最も無難な選択肢と言えます。

しかし、近年はビジネスシーン全体のカジュアル化が進んでいます。

特にIT・Web業界、クリエイティブ系、アパレル業界などの展示会では、スーツよりもビジネスカジュアルや、企業の個性を出した服装のほうが好まれる傾向にあります。

服装選びの基本的な考え方

服装を選ぶ上で最も大切なのは、「出展する展示会のコンセプトや業界の慣習に合っているか」そして「清潔感があるか」という2点です。

シワや汚れのない整った服装であれば、必ずしもスーツにこだわる必要はありません。

企業のブランドイメージや伝えたいメッセージに合わせて、ポロシャツやオリジナルTシャツといったカジュアルな服装を選ぶ企業も増えています。

私たちイベント設営のプロの視点から見ても、最近はブースのコンセプトと服装のトータルコーディネートを意識する企業様が非常に増えたと感じます。服装もまた、来場者への大切なプレゼンテーションの一部なのです。

スーツにスニーカーはマナー違反ですか?

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スーツにスニーカーを合わせることは、一概に「マナー違反」とは言えなくなってきています。ただし、これにはいくつかの条件と注意点が伴います。

大きな転換点として、2018年にスポーツ庁がスニーカーでの通勤を推奨するプロジェクト「FUN+WALK PROJECT」を始めたことが挙げられます。

これをきっかけに、ビジネスシーンでのスニーカー着用への抵抗感が薄れ、特にIT業界などを中心にスーツやジャケパンにスニーカーを合わせるスタイルが浸透してきました。

展示会は、広い会場を長時間歩き回ることが多いため、機能性や快適性が求められる場です。そのため、「動きやすさ」を重視してスニーカーを選ぶことは、理にかなった選択と言えるでしょう。

スニーカーが許容されるかの判断基準

スニーカーを履くかどうかは、以下の点を考慮して判断するのがおすすめです。

  • 展示会の業界や格式:金融系など堅い業界は避け、ITやクリエイティブ系なら許容されやすいです。
  • 自身の立場:来場者として見学するだけなら許容範囲は広いですが、重要な商談を目的とする場合は革靴が無難です。出展者側は、チームで服装のトーンを合わせる必要があります。
  • スニーカーのデザイン:後述しますが、ビジネスシーンにふさわしい「きれいめ」なデザインを選ぶことが絶対条件です。

注意点:どんなスニーカーでも良いわけではない

スニーカーOKの流れはありますが、派手な色やデザインのハイテクスニーカー、履き古して汚れたスニーカーなどはビジネスの場にふさわしくありません。

相手に与える印象を考え、あくまで「ビジネスカジュアル」の範囲内で取り入れることが重要です。

スーツにスニーカーは合わなくていい?

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「快適だから」という理由だけでスニーカーを選び、スーツとの相性を全く考慮しないのは避けるべきです。スーツとスニーカーが「合わなくていい」わけではなく、「合わせ方のコツ」を理解することが重要になります。

コーディネートがちぐはぐに見えると、だらしない印象やTPOをわきまえない人という印象を与えかねません。スーツスタイルに品格を保ちつつ、スニーカーの快適さを取り入れるためのポイントをご紹介します。

スーツに合わせるスニーカー選びの3原則

原則具体的なポイント
① 素材で選ぶキャンバスやナイロン地よりも、上品なレザー(本革・合成皮革)素材が最適です。革靴に近い感覚で取り入れられ、スーツの上品さを損ないません。
② デザインで選ぶボリュームのあるハイテクスニーカーではなく、シンプルなデザインのローテクスニーカー(コートシューズなど)を選びましょう。ミニマルなデザインは足元をすっきりと見せます。
③ 色で選ぶ黒、白、ネイビー、グレーといったベーシックカラーが鉄則です。服装に馴染みやすく、悪目立ちしません。ソールを含めても2〜3色までに抑えるのが無難です。

これらのポイントを押さえたスニーカーを選べば、スーツスタイルにも自然に馴染み、「あえてスニーカーを合わせている」という洗練された印象を与えることができます。

展示会で歩きやすい靴は?

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展示会は1日中立ちっぱなし、歩きっぱなしになることも珍しくありません。足の疲れは集中力の低下にも繋がるため、歩きやすい靴選びは非常に重要です。

ここでは、フォーマル度と快適性のバランスを考慮した、展示会におすすめの靴をご紹介します。

女性におすすめの靴

  • ローヒールパンプス:ヒールの高さは3cm以下がおすすめです。太めのヒールやウェッジソールなら、さらに安定感が増します。クッション性の高いインソールが入った「跳べるパンプス」のような機能性パンプスも人気です。
  • ローファー:きちんと感がありながら、着脱しやすく歩きやすいのが魅力です。革素材のものを選べば、スーツにもビジネスカジュアルにも合わせやすいでしょう。
  • きれいめスニーカー:前述の通り、レザー素材でシンプルなデザインのもの。足全体の負担を最も軽減できます。

男性におすすめの靴

  • クッション性の高いビジネスシューズ:革靴でも、スニーカーのようなクッション性を持つソールを採用したモデルが増えています。見た目はフォーマルですが、履き心地は快適です。
  • ローファー:ビジネスカジュアルスタイルに適しています。革靴よりも軽快な印象になります。
  • レザースニーカー:スーツやジャケパンスタイルの「外し」として有効です。黒や濃茶を選べば、革靴感覚で履きこなせます。

どの靴を選ぶにしても、事前に履き慣らしておくことが大切です。展示会の直前に新しい靴をおろすと、靴擦れでかえって辛い思いをすることがありますので注意しましょう。

来場者として見学するときの服装

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来場者として展示会を見学する場合、出展者ほど厳格な服装規定はありませんが、ビジネスの場であるという意識を持つことが大切です。

どのような服装で行くべきか悩んだら、「オフィスカジュアル」または「ビジネスカジュアル」を基本に考えると間違いありません。これは、急な名刺交換やビジネスにつながる出会いの可能性も考慮して、相手に失礼のないようにするためです。

来場者の服装の基本スタイル

  • 男性:ジャケットに襟付きシャツ、スラックスやチノパンが基本です。業界によってはノーネクタイでも問題ありません。
  • 女性:ブラウスにスカート(膝丈程度)やパンツスタイルが一般的です。こちらもジャケットを羽織ると、よりきちんとした印象になります。

来場者でも避けたい服装

たとえ服装チェックがなくても、以下のようなラフすぎる服装は避けるのが賢明です。出展者から「ビジネス目的ではない」と判断され、十分な対応をしてもらえない可能性もあります。

  • ジーンズ(特にダメージ加工のあるもの)
  • Tシャツ、パーカー
  • サンダル、クロックス
  • ショートパンツ、ミニスカート
  • 派手な柄や奇抜なデザインの服

あくまで情報収集や勉強が目的であっても、身だしなみを整えることで、より有意義な時間を過ごせるでしょう。

ケースで見る展示会の服装とスニーカーの注意点

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  • メンズ服装で気をつけたいポイント
  • 女性服装で押さえておきたいこと
  • カジュアルすぎる服装は避けるべき?
  • ジャケットなしやネクタイなしは可能か
  • 失敗しない展示会の服装とスニーカー選び

メンズ服装で気をつけたいポイント

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展示会に参加する男性の服装で最も重要なのは、何と言っても「清潔感」です。服装の種類に関わらず、相手に不快感を与えないための身だしなみは、ビジネスマナーの基本中の基本と言えます。

以下のチェックポイントを参考に、出発前に最終確認をしましょう。

男性の身だしなみチェックリスト

  • 髪型:寝癖などがなく、きちんと整えられていますか? 前髪が目にかかるようなら、整髪料でセットしましょう。
  • 髭:きれいに剃られていますか? 無精髭はだらしない印象を与えます。デザイン髭の場合は、きちんと手入れされていることが重要です。
  • スーツ・シャツ:シワや汚れはありませんか? 特に襟元や袖口は汚れやすいので注意が必要です。アイロンがけされた清潔なシャツを着用しましょう。
  • ネクタイ:曲がっていたり、緩みすぎていたりしませんか? スーツに合った色・柄を選びましょう。
  • 靴:汚れや傷はありませんか? きれいに磨かれた靴は、細部まで気を配れる印象を与えます。かかとのすり減りもチェックしましょう。
  • 爪:短く清潔に整えられていますか?
  • 匂い:香水のつけすぎや、タバコの匂いに注意しましょう。基本的には無香が好まれます。

特に自分では見えない「後ろ姿」の確認も大切です。スーツの背中にシワが寄っていないかなど、可能であれば他の人にチェックしてもらうと万全です。

女性服装で押さえておきたいこと

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女性の服装においても、基本は「清潔感」と「上品さ」です。ビジネスの場にふさわしい、プロフェッショナルな印象を与えるためのポイントを押さえましょう。

華美になりすぎず、かといって地味になりすぎない、絶妙なバランスが求められます。

女性の身だしなみチェックリスト

  • 髪型:清潔感があり、顔周りがすっきり見えるように整えましょう。長い髪は、ハーフアップや一つ結びなど、お辞儀をしたときに邪魔にならないようにまとめると好印象です。
  • メイク:派手な色使いを避けた、ナチュラルメイクが基本です。健康的に見える血色感を意識すると良いでしょう。
  • 服装:シワや汚れがないか確認しましょう。過度な露出は避けるのがマナーです。胸元が大きく開いた服や、体のラインが出すぎるタイトな服装、短すぎるスカートは避けましょう。スカート丈は膝が隠れる程度が安心です。
  • アクセサリー:大ぶりで揺れるものや、光りすぎるものは避け、小ぶりでシンプルなデザインを選びましょう。基本的には結婚指輪程度に留めるのが無難です。
  • ストッキング:伝線していないか必ず確認しましょう。予備を1足カバンに入れておくと、万が一の時も安心です。
  • 靴:ヒールが高すぎるものは、疲れやすく、見た目にも華美な印象を与えます。3cm程度のローヒールがおすすめです。
  • 匂い:男性同様、強すぎる香水は避けましょう。

特にアクセサリー類は、意図せず製品に傷をつけてしまうリスクも考えられます。シンプルなものを選ぶことは、見た目の印象だけでなく、安全面からも重要です。現場のスタッフとしては、そうした配慮をしていただけると非常にありがたいです。

カジュアルすぎる服装は避けるべき?

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はい、カジュアル「すぎる」服装は避けるべきです。展示会の服装はカジュアル化の傾向にあると述べましたが、これには明確なラインが存在します。

ここで言う「カジュアル」とは、あくまで「ビジネスカジュアル」のことであり、Tシャツにジーンズといった普段着のカジュアルとは異なります。ビジネスの場にふさわしい「きちんと感」を残すことが大前提です。

これはNG!展示会で避けるべきカジュアルアイテム

  • ダメージ加工や派手な装飾のあるジーンズ
  • ロゴやキャラクターが大きくプリントされたTシャツ
  • スウェット、パーカー
  • ショートパンツ、ハーフパンツ
  • サンダル、クロックス、ミュール
  • 露出の多いキャミソールやタンクトップ

これらのアイテムは、リラックスしたプライベートな印象が強く、ビジネスの信頼性を損なう可能性があります。来場者・出展者を問わず、避けるのが賢明です。

もし服装に迷ったら、「この格好で取引先のオフィスを訪問できるか?」を一つの基準に考えてみると良いでしょう。その基準をクリアできる範囲でのカジュアルダウンが、展示会における適切な服装と言えます。

ジャケットなしやネクタイなしは可能か

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ジャケットなしやネクタイなしのスタイルは、状況によっては可能です。ただし、これも業界の慣習や展示会の雰囲気、そしてご自身の立場によって判断が分かれます。

ジャケットなしのケース

夏場のクールビズ期間中の展示会であれば、ジャケットなしでも問題ないとされることが多いです。また、出展者側が企業イメージに合わせて、お揃いのポロシャツやTシャツをユニフォームとして着用している場合は、当然ジャケットは不要になります。

ただし、来場者側で、重要な商談や挨拶を予定している場合は、ジャケットを持参するのがマナーです。会場内では脱いでいても、必要な場面でさっと羽織れるようにしておくと、相手への敬意を示すことができます。

ネクタイなしのケース

ネクタイなしも、クールビズや業界の雰囲気によります。IT・クリエイティブ業界では、通年でノーネクタイが主流の企業も多いため、展示会でも違和感はありません。

ある調査によると、ネクタイを外すタイミングについては意見が分かれるようです。「基本的に外さない方が良い」という意見が多数派ですが、「休憩中ならOK」「撤収作業時ならOK」といった声もあります。周囲の雰囲気に合わせつつ、さりげなく対応するのが良いでしょう。

結論として、ジャケットやネクタイは、必須ではないものの、持っていると対応できる場面が広がる便利なアイテムと言えます。特に来場者の場合は、折りたたんでバッグに入れておける軽量ジャケットなどを活用するのがおすすめです。

失敗しない展示会の服装とスニーカー選び

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これまで解説してきたポイントをまとめます。展示会での服装やスニーカー選びで失敗しないためには、以下の点を総合的に考慮することが重要です。この記事が、あなたの展示会参加の一助となれば幸いです。

  • 展示会の服装に厳格な規定はないがビジネスの場という意識を持つ
  • 基本は清潔感のあるビジネスカジュアルを心がける
  • スーツ着用は必須ではないが最も無難な選択肢である
  • 服装は業界や展示会のコンセプトに合わせて選ぶ
  • 近年はスニーカーを許容する流れが広がっている
  • 特にITやクリエイティブ系の展示会ではスニーカー着用者も多い
  • スーツにスニーカーを合わせる際は選び方が重要になる
  • スニーカーはレザー素材でシンプルなローテクデザインを選ぶ
  • 色は黒・白・ネイビーなどベーシックカラーが無難
  • 長時間歩くため歩きやすさや快適性は非常に重要
  • ローファーやローヒールパンプスもおすすめの選択肢
  • 来場者であってもラフすぎる服装は避けるべき
  • ジャケットやネクタイは必須ではないがTPOに応じて判断する
  • 服装や身だしなみで困ったらプロに相談するのも一つの手

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